お掃除します。

掃除をする日々、また掃除に対して思うことなどを綴ります。

欲しいものがすぐに見つかる時代だからこそ悩む。

結婚して上京してきた29年前に最初に購入した食器棚、まだ生きてます。


当時ドクターキャビネットに憧れて、でもネットなどもない時代でどこに売っているかもわからず雑誌で見つけた有名な家具屋さんなどを回って探すも手にいれることが出来なくて。


結局大型家具屋さんで自分なりにドクターキャビネット風と思う棚を購入。安かったし、いつか本物のドクターキャビネットを買おうとそのときは思っていたけど、
今のマンションに引っ越してきたときに作りつけの棚の横に冷蔵庫、並べてこのキャビネットを置いたら怖いぐらいサイズがぴったりだったこともあり使用を続けています。


今回、リフォームのためにキッチンを空にするついでにこの棚をいったんリビングへ移動して掃除をしました。
購入当時はこれとあと小さな棚一つが食器棚になっていましたが、
今はカトラリーとコップの収納として使っています。


結婚したとき、いきなりいろいろ購入したりせず夫がそれまで一人暮らしで使っていたものをメインに使っていたので収納もこれで充分だったのですね。


掃除は娘が手伝ってくれたので、
二人で床に座り込んで棚の汚れを落としながら、
本当はドクターキャビネットが欲しかったけど当時はネットが・・とか、
結婚当初の話しとか(最終的に夫の悪口へ行きつく)、
私の母から聞いた母と父の新婚時代の話しとかをしていると、
なんだか向田邦子のドラマのワンシーンみたいだなと思ってしまいました。


中学生の頃から腐女子で、
好きな男の子を主人公にしたゲイ小説(もちろんその男の子がゲイカップルになる話し)を書いたことがその男の子にバレて嫌われたり、
高校生の頃も本屋で恥ずかし気もなくゲイ雑誌を購入したりしていた私は、
たぶん普通に結婚したり、ましてや子供を持ったりすることはないだろうと思っていたのに、
今や娘に「ママが若いとき」の話しを聞かせたり、
更には腐女子仲間になって、
「きのう何食べた?」や「チェリまほ」で盛り上がれるようになるとは・・・。


そもそも当時は腐女子なんて言葉もなくて、周りに理解してくれる友人もおらず、
一人で孤独にニヤニヤ楽しんでいただけでしたので、
このネットですぐにつながっちゃう時代の腐女子と昔の腐女子では生きやすさは随分違うと思います。


それで冒頭に戻ると、
だいぶん以前に洗面所のキャビネットを買い直そうと思ったときに、
ドクターキャビネットも視野に入れていたらネットで簡単に見つかったし、
メルカリにも出てるしで、モノでも仲間でも欲しいと思ったら簡単に見つかる時代なのだなあとあらためて思うと同時に、逆に「本当にこれが欲しかったのか?」と深く考えないとモノも人間関係も収拾がつかなくなるような気がしてきました。



と、ここまで書いていたら途中で実家母から電話があって、今回も兄嫁とその実家の愚痴を浴びて1時間が経過してしまいました。
(話してすっきりしたのか、最後は自分の終活というか断捨離報告でした。若い頃からの日記類などは全部シュレッダーにかけ終わったので次は本を処分中とか)



時間がなくなりました。
はい。今日も全部出しからのモノの分別(処分、非処分)開始です。
明日からいよいよリフォームです。

×

非ログインユーザーとして返信する