毎朝仕事に行くときにすれ違う親子がいます。
お父さんと5歳ぐらいの息子さんで、たぶん仕事に行く前に保育園に連れていっているのかなと思うのです。

以前はここに奥さんも一緒にいて三人でバス停に立っていました。
奥さんは南方アジア系の外国の方です。
奥さんは若くて見た目には30代前半ぐらい。
ご主人はたぶん60代ぐらいです。

失礼承知の勝手な妄想ですが、
けっこうな年齢になって小さな子供がいて、
早朝からバスに乗って仕事に出かけている姿は悠悠自適などとは遠い感じで、
私の目にはちょっと無理しているような、そして疲れているように見えました。

そんな中、あるときからお父さんと息子だけの通勤(通園)姿へ移行。

「奥さん、もしやだんなさんと息子をおいて帰国してしまったとか・・」
「いやいや、もしかして二人目妊娠でつわりがひどくて家で休んでいるのかな」とかまた勝手な妄想の日々。

それで三人でいた頃は、その年の差と女の人が外国の方なのでなんとなく目についていましたが、息子と二人で歩いていると、ただのおじいちゃんと孫という感じ。
もしこのペアだけを先に見ていたら、
同居しているお孫さんを連れての早朝散歩ということで、
今度は逆に悠悠自適感を感じていたところだと思います。
(実際にそういう幸福そうなじじ＆幼い孫散歩パターンを界隈でよく見る)

そんな訳で第三段ですが、この若い嫁・・いや、奥様が帰国も妊娠もなかった、
ただ単に子供が保育園に慣れたので朝はパパと息子のみで通勤(通園)となったのであろうと判明(妄想)したのが、ある休日の昼間。

今度はご主人と奥様だけで歩いているところに遭遇したのです。
息子さんは保育園なのか、誰かに預けているのかわかりませんが、
普段の朝会う姿とは違い、奥さんも小ぎれいなワンピース姿で綺麗にメイク。
ご主人も普段のよれよれのジャンパーとは違い、皮のジャケットを着ておしゃれをしていてデート感が出てる！
年の差婚というより、ちょっと派手な奥さんをもらったなかなかのイケおやじ風なのです。

ただ毎朝すれ違っているだけだし、向こうはこちらを認識しているわけでもないですけど、
私は勝手に一人、衝撃を受けていました。

人間、そばに置いておくモノ(人)次第でこんなに印象がかわるものなのですよね。

老けて見えたり、若く見えたり。
不幸そうに見えたり、幸せそうに見えたり。
貧乏そうに見えたり、裕福そうに見えたり。

中心の人間は変わらないのに、配置するモノや人で印象は変わるのなら、
逆に不幸なことが起きたり、老けたりしても、自分の本質は変わっていないんだから、
つまりは不幸でもないし、老化していないという数式も成り立つのだそうなのだと思い、
そこからまた先に進めて、昨日ちょっと仕事でまずいことがあって他のメンバーと気まずいことになり少しブルーになっているのですが、
まずいことなんて起きてないって顔してれば起きなかったということだから気にするなと自分に言ってみたりしています。