お掃除します。

掃除をする日々、また掃除に対して思うことなどを綴ります。

Wonderland

三月頭にお友達に連れていってもらって競馬初体験だった娘に頼んで、
昨日私も行ってきました。


向かうは中山競馬場。
うちからは若干遠いところです。ほとんど旅気分。前日に電車で読む本を選んでいましたが、最近ちょっと目が疲れ気味なので以前使っていたオーディブルのアプリを再び使うことにしました。選んだのは西加奈子の「サラバ」。グイグイ惹き込まれます。


駅から続く綺麗な建物。メモリアルウォークという過去に勝利した競走馬の美しい写真が飾られた通路。かわいいぬいぐるみ満載のグッズ売り場。はしゃぐ子供たちを連れた家族連れ。
と同時に眉間にシワ寄せたおじさんたちもぞろぞろ。床に捨てられたくしゃくしゃの競馬新聞。ゴミ箱から捨てられた新聞をひろう人。


建物を通り抜けスタンドへ出れば、
目に眩しい芝生。走り回る子供たち。アイス食べながら明るく笑っている人たち。望遠カメラで競走馬の写真を撮っている若い女の子。デートらしきカップル。
その脇ではビールを飲んで寝ている、あるいは息を詰めるように競馬新聞をにぎりしめているおじさん。


そういうコントラストがすごくて。
この不思議の国感。 妙な興奮で胸がザワザワしました。


それはともかく、競馬はとっても忙しい。


まずレース開始30分前にパドックでお馬さんの状態を観る。
いったん中に入ってマークシートで賭け方を選ぶ。そして機械で馬券を購入。
そうしたら次はスタンドの方へ出て、レース観戦。


勝っていたら払い戻し金でお金を受けとり、また次のレースのためにパドックへ・・・。


休憩など挟みながらですが、とにかく広い施設内をあちこち移動しなくてはならないので、昨日の歩数は12000歩。競馬も元気でないとできないみたいです(ネット競馬もあるそうですが)。


帰りに馬場を覗こうと行ってみたら、裏手はちょっと驚くぐらい大きな広場があり子供たちが遊べる本格的な公園が。
他には室内にも充実したキッズルームがあるし、ポニー体験が出来るところもあって、子供たち囲い込みにかなり力を入れている模様。


ウマジョルームという、女性だけの休憩所的な場所もありました。
中ではスイーツとドリンク(ドリンクは一杯無料)が楽しめますが、このジェンダーレスの時代にはふさわしくないのか、隅の方にひっそりと存在する感じ。


お食事どころもたくさんあって、やたらあちこちでプレゼント抽選会をやっていました。初心者のための無料講習会もあるし、インフォメーションもしっかりしています。
入場料は100円で、賭け事をしなかったとしてもなかなか楽しめる施設に仕上がっています。
JRA、お金もかけてるけど企業努力も凄まじい。
(警備員やお掃除の人の数などディズニーランドに匹敵、かもです)。


とはいえ、やはりレースに参加してこそ。(牛乳は入り口でもらいました)


ワイドと単勝と複勝という3種類の賭け方を教えてもらい(娘もそこまでしか知らない)、
3回賭けて、トータルでは1000円負けました。


オッズを観ながらパドックで確認して、「これ」と思う馬を選ぶ。
レースは1200とか1800メートルとかあれど、あっと言う間。
競走馬がゴールに入ってくるときのスタンドの、叫び声とも違う、なんとも言いようのない低い地鳴りのような盛り上がり。
にも関わらず、終了後は何事もなかったようにスマートに潮が引く。


負けた馬券が空に舞うなんてことがなかったのはちょっと残念。


「楽しかったー」「楽しかった」「いやー、楽しかった」
帰り道、何回もくり返して娘に言う私。


競馬はまったくの未知の体験。興奮したり感心したり、頭も使った。
しっかり前頭葉を鍛えた一日でした。

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