お掃除します。

掃除をする日々、また掃除に対して思うことなどを綴ります。

悪口も方便。

娘は今は春休みなので、自宅にいることが多くなりました。
それでゆっくり話す時間もあって、いろいろと愚痴を聞いてもらいます。
他人に話せば人間性を疑われるような気がして話せないことも身内ならでは。


仕事のこととか自分の実家のこととか主に人間関係の愚痴ですけど、
娘は直接はあまり知らない人だったり、自分にとっては良い顔しか見せない人たちのことにもかかわらず、一緒に怒ったりしてくれてものすごく良いリアクションをくれるのです。


私はずっとそれは親子だからだろうと思っていたんですけど、
あるとき母が言う愚痴を私は受け入れていないなと気付きました。


父が亡くなるまでは母もそんな愚痴っぽい人ではなかったんですけど、
話し相手がいなくなったからか、私が帰省するとものすごい勢いで、
息子(私の兄)の嫁、その嫁家族の悪口を聞かされます。


兄嫁、私からみると母にほんとよくしてくれていて感謝しかないので、
極最近までそういう母の愚痴に対して聞き流したり、否定的な態度をとってきたし、
そういう母の話しを聞くのが耐えられないぐらい嫌いでした。


最初は私にだけ言っているのかと思っていたんですが(妹はいつも正しい人だし、兄にはさすがに言わないだろうと)どちらにも言っているみたいで、そして兄は優しいのでだいたいは「うん、まあ・・」みたいな曖昧な濁し方で対応していたけど、時々「もういいかげんにしてくれ!」と母に対して声を荒げたこともあるみたいです(という愚痴を聞かされる)。


それでハタと気付いて娘はよく根気よく自分に関わりのない人や、自分には優しくしてくれる人たちの愚痴を聞き入れてくれているなあと思ったんです。
娘のそういう聞き入れ方は「わかってくれる人がいる」という思いで嫌な気持ちも消化させてくれるし悪口を言う自分は人間として間違っている!などと暗い気持ちにもならないで済みます。
だから娘に「コミュニケーションのスキルが高いなあ」と褒めておきました。


そしてそれはともかく、私も母の悪口をもっと積極的に聞いてあげねばと思ったんです。
これってただ「うんうん」と聞いてあげても意味がないんですよね。自分の経験上。
一緒になって「え、それって最低」「私が思うに、あの家では昔からそういうことが普通に行われてきたんじゃない?」などなど、相手の言っていることをただなぞっているだけなんだけどさも自分の意見かのようにすり替えてみせながら話すとなお効果的。


昨日も昼間に母から用事の電話の流れからの愚痴電話となりましたが、根気よく一緒になって悪口を言っていたら電話とはいえどもスッキリしたのがわかりました。
そのあと、兄が迎えにきて二人で母の実家の方へ親戚のお見舞いがてら旅行に連れ出してくれたみたいなんですが、フツフツと溜まっていたものが抜けて気持ち良く楽しめたのではと自負しております。

以前、知り合いがふきのとうを分けてくれたのでバレンタインデーのときにチョコレートをプレゼントしたら、またお礼に持ってきてくれましたので再びふき味噌を作ったときの写真です(なので半月前ぐらいのもの)。
クリームチーズと共にクラッカーに塗って食べました。


とってきてくれたのは男性なんですけど、ものすごく良い人で、こんな人の奥さんは幸せだろうなあと私の知り合いの全員が言います。
ちなみに奥様の方が社会的に地位の高い職業についているのですがそういう惨めさは微塵もなく、「奥さん忙しいから~」とニコニコしながらお子さんの送り迎えから夕飯の支度まで全部やってしまう人です(ふきのとうをとってきてくれた時は「今日はうちは天ぷらだ~」と言っていました)。
その人がいるだけでその職場の空気がとっても良いのですよ。常に朗らかさをまとっている感じで尊敬してます。
あれは人生3週目ぐらいではないでしょうかね(ブラッシュアップライフ、今期一番好きでした)。

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